オバマ大統領は５日、ＮＡＴＯ＝北大西洋条約機構の首脳会議のあと、記者会見し、ウクライナ政府と親ロシア派が停戦合意したことについて「望ましいことだが、過去の経験を踏まえると、親ロシア派がこれに従い、ロシア政府がウクライナの主権侵害をやめるか疑わしくもある」と述べ、ロシア側が実際に停戦合意に従うか見極める必要があるとしました。
そのうえで、停戦が実行に移されなければＥＵと連携してロシアの金融やエネルギー部門などに対し、経済制裁を強化する構えを見せてロシア側をけん制しました。
一方、イラクやシリアで勢力を拡大するイスラム過激派組織「イスラム国」を抑え込むため、ＮＡＴＯ加盟国の１０か国が連合を結成することで合意したことについて、オバマ大統領は「イスラム国の壊滅を目指して対策を進めていくことは非常に喜ばしい」と述べました。
そして、ケリー国務長官をこのあと中東に派遣すると説明し、ＮＡＴＯの１０か国だけでなく中東地域の友好国とも連携して「イスラム国」を封じ込めるための包囲網を築きたい意向を示しました。
Obama: We are readying new sanctions on Russia despite peace agreement in Ukraine ― RT USA
