習近平国家主席とプーチン大統領は共に中央アジアのタジキスタンを訪れていて、11日、ことし4回目となる首脳会談を行いました。中国国営の新華社通信によりますと、会談で習主席は、ウクライナ情勢を巡り「危機を全面的に解決する案をまとめるために、できるだけ早く包括的な対話を始めるよう、ウクライナ側に呼びかける」と述べ、欧米とロシアの対立が深まるなか、ロシア寄りの姿勢を見せました。
これに対し、プーチン大統領は「ウクライナ問題における中国の立場と主張をロシアは重視し、称賛する。中国との意思疎通を保っていきたい」と述べたということです。
このほか、両首脳は、モンゴルのエルベグドルジ大統領を交えた初めての3か国首脳会談も行い、新華社通信によりますと、モンゴルと中ロをつなぐ鉄道や道路の整備で協力することや、3か国の外務次官級の協議を立ち上げることなどで合意しました。
また、習主席は、来年、中ロが合同で開催するとしている抗日戦争勝利70年の記念行事に「モンゴルの参加を歓迎する」として、モンゴルの参加を呼びかけました。