イギリスからの独立を目指すスコットランド民族党は、今月18日に行われる住民投票でスコットランドの独立が実際に支持された場合、新たな独立国としてNATOに加盟したいと主張しています。これについて、NATOのラスムセン事務総長は15日、記者団に対し、新たな独立国としてNATOに加盟するには「加盟国による全会一致の合意が必要だ」と述べました。
スコットランド民族党は非核化を掲げていて、独立が実際に支持された場合、スコットランドの港を母港とする核ミサイルを搭載したイギリス軍の原子力潜水艦の退去を求めたいとしています。
しかし、イギリス政府は、スコットランド民族党が非核化の立場を変えないかぎり、独立国としてNATOに加盟するのは難しいのではないかと指摘していて、加盟国すべての同意を得ることができない可能性を示唆しています。
スコットランド民族党を中心とする新たな国家がNATOに加盟できるかどうかは、イギリスをはじめとした加盟国の判断に委ねられることになります。