フランスのオランド大統領は19日、大統領府で声明を発表し、フランス空軍が日本時間の19日午後4時半すぎ、イラクのイスラム過激派組織「イスラム国」に対して空爆を実施したことを明らかにしました。
フランス国防省によりますと、UAE=アラブ首長国連邦のアブダビの基地を出たフランス空軍のラファール戦闘機2機が、イラク第2の都市モスル周辺にあるイスラム国の施設を空爆し、破壊したということです。
これについてオランド大統領は、「テロリストの勢力をそぎ、イラク政府やクルド人部隊を支援するためだ」と述べ、今後もイスラム国に対して空爆作戦を続けていくとしています。
これに先だってオランド大統領は18日の記者会見で、アメリカが先月からイラクで行っているイスラム国への空爆に、フランスも加わることを明らかにしていました。ただオランド大統領は、イラクに地上部隊を派遣する可能性を否定するとともに、「関与するのはイラクだけだ」と述べ、アメリカがイラクに加えて空爆を拡大させる方針を示したシリアでの軍事作戦には参加しない立場を強調しています。