ロシア海軍の黒海艦隊のビトコ司令官は、23日、艦隊の視察に訪れたプーチン大統領に対して、今後の軍備計画について報告しました。
この中で、ロシアがことし3月に一方的に編入したクリミアの軍港セバストポリに加えて、ロシア南部のノボロシスクに2016年末までにふ頭を増やして新たな拠点を整備し、ミサイル搭載の潜水艦など配備する艦船を増やすということです。
そして、ノボロシスクの軍港からもロシア海軍の補給拠点がある地中海沿岸のシリアの港まで艦船を展開させるとしています。
黒海艦隊では、今後6年間で艦船の数を現在より30隻多い200隻以上に増やす計画です。
ロシア軍は、日本に近いロシア極東でも、軍用機や艦船を動員しておよそ10万人が参加する大規模な軍事演習を行っており、軍事的な存在感を強調することで、アメリカをはじめNATOをけん制する姿勢を改めて示したものとみられます。