オバマ大統領は現地時間の２４日午前（日本時間の２４日夜遅く）、ニューヨークで開かれている国連総会で演説しました。
この中でオバマ大統領は、イスラム過激派組織「イスラム国」について、「無実の人々を殺害し、世界に衝撃を与えている。『イスラム国』は弱体化され最終的には壊滅されなければならない」と述べました。
そのうえで「『イスラム国』と戦うイラクやシリアの勢力に武器を供与し支援していく。われわれは軍事力を行使し、空爆を行っていく」と述べ、イラクやシリアで空爆を続ける決意を表明しました。
また、「アメリカは単独では行動しない。世界にわれわれの取り組みに加わるよう求めたい」と呼びかけ、国際的な包囲網の構築に向けて、各国に協力を求めました。
さらに、シリア情勢については「イスラム国」とともにアサド政権を非難し、すでに２０万人近くが犠牲になっている内戦を終結に導く唯一の解決策は「政権の移行だ」と強調し、改めてアサド大統領の退陣を求めました。
一方、東シナ海や南シナ海での領有権を巡る問題について、「アメリカは太平洋地域の国であり、安定を促進していく」と述べ、すべての国に対し国際法にのっとって平和的に解決するよう呼びかけました。
また、ウクライナ情勢を巡っては「ロシアの行動は戦後の秩序に挑戦している」と批判し、ロシアが介入を続けるなら制裁を強化する考えを示す一方、態度を改めるなら制裁を緩和するとして、外交的な解決に取り組むよう促しました。
Obama: ISIS must be destroyed, there will be no negotiations ― RT USA
