アメリカのオバマ大統領は２４日、ニューヨークでイラクのアバディ首相と会談しました。
この中で、アバディ首相は、「イラク軍はイスラム過激派組織『イスラム国』との戦闘で多くの武器を失った。特に『イスラム国』がシリアから国境を越えて入ってきた際、多くの武器が破壊され、奪われたものもある」として、武器を供与するよう求めました。
これに対し、オバマ大統領は、「イスラム国」と戦うためにイラク軍にできるだけ早期に武器を供与する方針を伝えました。
会談後、オバマ大統領は記者団に対し、「『イスラム国』はイラクだけでなく、世界やアメリカにとっても脅威であり、われわれは、空爆やイラク軍の訓練を行っている」と説明しました。
ただ、「アバディ首相も『イスラム国』の壊滅は容易ではなく、一夜にしてできることではないと分かっていると思う」と述べ、「イスラム国」に対抗するためにもイラクが宗派や民族の違いを乗り越えて結束するとともに、地域の国々と連携して取り組むことが重要だと強調しました。
