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火山噴火予知連 「今後も噴火の可能性」 NHKニュース

28日午後、気象庁で行われた火山噴火予知連絡会の拡大幹事会には、火山の専門家や防災機関の担当者などが参加し、今回の御嶽山の噴火について分析しました。
それによりますと、27日の昼前に発生した噴火は山頂の南西側で発生し、大きな噴石がおよそ1キロ離れたところまで飛んでいることが確認されたということです。噴出物がガスなどと流れ下る火砕流が南西方向に3キロ以上にわたって発生していましたが、木が焦げたような跡は確認できなかったということです。
また、噴出した火山灰を詳しく分析した結果、新たなマグマの成分は含まれていなかったということです。
こうしたことから、27日の噴火は、上昇したマグマの熱で地下水が熱せられ、急激に水蒸気が発生して起きる「水蒸気噴火」で、火砕流を伴い、昭和54年の噴火と同じ程度の規模と考えられるということです。
一方、噴火前の今月10日ごろから火山性地震が増加したことなどについては、「ごく小規模な噴火が発生した7年前と比べても小さいものだった」としました。
火山噴火予知連絡会は、「大規模な噴火につながる兆候は今のところ認められないが、火山活動が高まった状態となっており、今後も同程度の噴火が発生し、火砕流を伴う可能性がある」という見解をまとめ、噴石や火砕流に警戒するとともに、火山灰にも注意するよう呼びかけました。

予知連 藤井会長「現在の学問の限界」 NHKニュース

御嶽山の噴火について、火山噴火予知連絡会の藤井敏嗣会長は記者会見で「マグマ噴火と比べて今回のような水蒸気噴火を予知することは本来、非常に難しい。突発的に起こることが多く、事前に明確に把握することは困難で現在の学問の限界だ」と述べました。


そのうえで、噴火の前に山頂付近で火山性の地震が増えていたことや、地下深くで火山活動を反映しているとみられる体に感じない低周波地震が起きていたことなどについて、「異常なことが起きているということを自治体や、場合によっては直接、登山客に知らせるなど、情報伝達に工夫があってもよかったのではないか」と指摘しました。
また「比較的規模の小さな噴火でも人がいる場所では大きな災害につながる。一方で少しでも危険なら近づくなとなると、活火山にはすべて近づくなということになってしまう。前兆を把握するのは難しく、完全に安全と断定することはありえないので、丁寧な情報発信があってもいいかもしれない。今回の噴火を受けて、今後、噴火警戒レベルの上げ方なども改善の余地があると思う」と述べて、情報伝達や噴火警戒レベルの運用の在り方について、改めて検討すべきだという考えを示しました。

【御嶽山噴火】「わわわれの予知レベルはそんなもの」「近づくな…でいいのか」 予知連会長が難しさ語る - MSN産経ニュース
気象庁 情報伝達在り方改善検討 NHKニュース

今回の御嶽山の噴火の前には、今月10日ごろから山頂付近を震源とする火山性地震が増えていたほか、地下での活動があることを示すとされる、体に感じない低周波地震も起きていました。
気象庁は、今月11日から3回にわたって火山性の地震が増加しているとして、「火山解説情報」を出して、火山活動の推移に注意するよう呼びかけましたが、噴火警戒レベルは平常を示す「レベル1」のままでした。
気象庁の関田地震火山部長は、29日、NHKの取材に対して、「7年前の噴火の前には、火山性の地震が増えていたほか、火山性微動地殻変動など多くの変化観測されていた。今回は地震の増加のみしか観測されず、事前の現象から噴火を予測することは難しかった」と説明しました。
一方、28日、開かれた火山噴火予知連絡会で藤井敏嗣会長は、気象庁の情報の伝え方に工夫が必要だったのではないかと指摘しました。
これについて、関田部長は「結果としてこれだけの被害を防げなかったことは残念だ。今回のような災害を2度と起こさないためにも、気象庁がとった手順がどうだったか、しっかり検証したうえで、情報の出し方など、改善できる点があれば、適切に対応していきたい」と述べて、専門家などの意見を踏まえ、情報伝達の在り方などについて改善していく考えを示しました。