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ノーベル文学賞に仏のモディアノ氏 NHKニュース

スウェーデンストックホルムにあるスウェーデン・アカデミーは日本時間の午後8時すぎ、ことしのノーベル文学賞の受賞者にフランス人のパトリック・モディアノ氏が選ばれたと発表しました。
モディアノ氏は1945年、パリ郊外の町に生まれ、父親と母親が家にほとんどいない複雑な家庭環境で育ちました。
1968年のデビュー以来、幼少期の体験が作品に強く反映され、主人公が自己のアイデンティティーを探し求めるミステリアスな物語を簡潔な文体で表現する手法が高く評価されて、フランス国内では「モディアノ中毒」と呼ばれる熱狂的なファンまで出ました。
モディアノ氏の作品は、第2次世界大戦下で生きる人たちを題材にしたものが多く、1978年に発表された代表作の1つ、「暗いブティック通り」もドイツ占領下のパリで記憶を失った主人公が、過去の思い出を取り戻そうとする物語で、フランスで最も権威のある文学賞ゴンクール賞を受賞しました。
モディアノ氏を選んだ理由について、スウェーデン・アカデミーは「人の記憶を扱った作品のなかで、占領下で翻弄された運命や人生を描き出した」としています。

モディアノ氏の作品を翻訳した小説家の平中悠一さんは、「フランスでは大変、人気のある作家で、生きているなかで最も偉大なフランス人作家とも言われている。初期は超現実主義の影響を受けた過激な作品も書いていたが、徐々に、みずからのアイデンティティー探しをテーマに平易な文章をつづる作家になっていった。時間を縦横に行き来する作風はプルーストやネルヴァルといったフランス文学の系譜を引いているとも言える。アメリカのポールオースターや村上春樹とも同年代で、もっと日本で読まれてもよいのではないか」と話しています。

ノーベル文学賞に仏作家モディアノ氏、村上春樹氏受賞逃す | Reuters

アカデミーはモディアノ氏の「最も理解し難い人間の運命を想起させ、占領下の生活を掘り起こした記憶の芸術」を評価、800万スウェーデンクローナ(110万ドル)の賞金を贈ると説明した。


アカデミー幹部は記者団に「彼は現代の(仏小説家)マルセル・プルースト氏だ」と述べた。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20141009#1412850985
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20131011#1381491609