アイカーン氏、アップルに一段の自社株買い要請 取締役会に書簡 | Reuters
物言う投資家として知られるカール・アイカーン氏は9日、米アップル の取締役会に宛てた書簡で、アップルの株価は将来的に倍の水準まで上昇する可能性があるとし、自社株買いをさらに実施するよう求めた。
同氏は書簡で、アップル株は将来的に203ドルまで上昇するとの見方を示し、「アップル株は著しく過小評価されていると考えている。現時点でより多くの株式を買い戻せば、株主への還元はより大きくなる」と指摘した。
9日午前の取引でアップル株は前日終値比約0.7%高の101ドル近辺で推移している。
アップルはアイカーン氏の書簡に関するコメントを控えた。ただ、同社の広報担当者はアップルは毎年株式買い戻しプログラムを見直すとし、すべての株主の意見を考慮すると述べた。
アイカーン氏はアップル株約5300万株を保有。これまでもアップルに対し株主への利益還元の拡大や自社株買いの実施などを呼びかけてきたが、今年2月、アップルが過去1年間に400億ドル規模の自社株買いを実施したと発表したことを受け、これ以上同社に対し自社株を買い入れるよう主張する必要はなくなったとの見解を示していた。