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ノーベル平和賞 マララさんら2人 NHKニュース

ノルウェーの首都オスロにある選考委員会は、日本時間の10日午後6時すぎ、ことしのノーベル平和賞パキスタンの17歳の少女、マララ・ユスフザイさんと、インドで児童労働の撲滅を訴えているカイラシュ・サティアティさんの2人を選んだと発表しました。
ノーベル賞に17歳で選ばれるのは史上最年少です。
ノーベル選考委員会は2人を平和賞に選んだ理由について、「マララさんは、その若さにもかかわらず、危険な環境の中でも勇気をもって女性が教育を受ける権利を訴え続け、子どもでも変化をもたらすために何かできることを示した」と述べました。
また、サティアティさんについては、「デモや抗議活動など平和的な手段で、子どもたちが経済的な利益のために搾取されている状況を訴え続けた。子どもの権利条約の発展のために貢献をした」と評価しています。
さらに、選考委員会は「ヒンズー教イスラム教の2人が過激派に対抗し、教育のために同じように戦ってきたことは重要だ。世界では今も1億6800万人の子どもたちが児童労働にさられているとみられるが、この数字は、2000年に比べれば7800万人減っている。世界は児童労働を撲滅するという目標に近づいている」と述べました。

ノーベル平和賞 マララさんとは NHKニュース

父親は地元でみずから運営する私立学校の校長を務め、マララさんは幼い頃からさまざまな本や教材に囲まれ、充実した教育環境のもとで育ちました。
ところが故郷のスワート地区では2008年からイスラム過激派組織、「パキスタンタリバン運動」が影響力を広げ、2009年初めにはスワート地区を事実上の支配下に置き、女性たちの教育を禁じました。
こうしたなか、当時まだ10代前半だったマララさんは匿名でネット上にブログを掲載し、女性が教育を受ける権利を世界に向けて訴えました。
ブログでは、女性の教育を否定し、学校の爆破や脅迫を繰り返すイスラム過激派におびえながら通学する同級生たちの様子が記され話題を呼びました。
2009年5月に始まった政府による軍事作戦で、イスラム過激派が撤退すると、マララさんは実名で欧米メディアに紹介され、イスラム過激派に立ち向かった少女として大きく取り上げられるようになり、3年前にはパキスタンの国民平和賞を受けました。
その一方で、イスラム過激派に狙われるようになり、おととし10月、通学バスでの下校中、オートバイに乗った2人組の男に襲われ、頭に銃弾を受けました。
犯行を認めたのは、かつてスワート地区を支配下に置き、女性の教育を否定した「パキスタンタリバン運動」でした。
この事件についてパキスタン軍が情報機関などと共同で捜査を続けてきましたが、9月、「パキスタンタリバン運動」に所属するグループのメンバー合わせて10人について銃撃を実行したなどとして身柄を拘束しました。