ロシアのプーチン大統領は、９日、南米のアルゼンチンでロシア国営の外国向けテレビ局の放送が始まるのに合わせて、モスクワ郊外の公邸からテレビ電話でアルゼンチンのフェルナンデス大統領と会談しました。
この中で、プーチン大統領は、ウクライナ情勢を巡って欧米メディアがロシアへの批判を強めていることを念頭に、「厳しい情報戦が行われ、いくつかの国が真実を自分たちの都合のよいように独占しようとしている」と述べ、欧米の国々がメディアを使ってロシアに対する情報戦を展開しているという見方を示しました。そのうえで、「別の情報源が求められている」と述べ、ロシアの主張を広く伝える外国向けの放送を強化する姿勢を示しました。
ロシアでは、主要なテレビ局が、連日、ウクライナと欧米を批判する内容の放送を続けていて、これから国際的な情報発信にも力を入れることでロシアの立場への理解を広げたいものとみられます。
