国連の安保理はアメリカや中国など拒否権を持つ5つの常任理事国と、地域別に割り当てられ、任期が2年の10の非常任理事国で構成され、非常任理事国は毎年5か国ずつ改選されます。
国連総会では16日、来年1月から2年間、非常任理事国を務める5か国の選挙が行われ、開票の結果、アジアからマレーシアが、中南米からベネズエラが、アフリカからアンゴラが、西ヨーロッパとそれ以外の地域から、スペインとニュージーランドがそれぞれ投票総数の3分の2以上の支持を得て選出されました。
欧米との対決姿勢を打ち出してきたベネズエラは2006年の選挙ではアメリカなどの強い抵抗を受け、47回にわたる投票の末選出されませんでしたが、今回は1回の投票で圧倒的多数の支持を得て選出されました。
安保理の非常任理事国を巡っては日本も来年の選挙への立候補を表明しており、アジアグループの対立候補だったバングラデシュが先月、立候補を辞退したことから日本が選出される可能性が高まっています。