アメリカ国務省のハーフ副報道官は21日の記者会見で、「北朝鮮は拘束していたジェフリー・ファウル氏を解放し帰国を認めた」と述べました。
ハーフ副報道官は、ファウル氏の健康状態は良好で、アメリカ政府が派遣した航空機に乗ってピョンヤンを出発し経由地のグアムに向かったとしています。
ハーフ副報道官は「今回の北朝鮮の決定を歓迎する」と述べながらも、アメリカ政府として、北朝鮮が強制労働を科すという判決を言い渡し今も拘束している韓国系アメリカ人のペ・ジュノ氏とマシュー・ミラー氏の2人を直ちに解放するよう求めていく考えを強調しました。
ファウル氏は、今月初めに朝鮮総連=在日本朝鮮人総連合会の機関紙が掲載したインタビュー記事の中で、アメリカ政府に解放に向けた支援を訴えていました。
今回のファウル氏の解放は、北朝鮮にとってアメリカとの関係正常化に向けた直接対話の糸口にしたい思惑があるとみられます。