ＥＵでは今月末で任期が切れるバローゾ委員長の後任にルクセンブルクのユンケル前首相が就任することが決まっていて、先月からユンケル氏が選んだ２７人のヨーロッパ委員がふさわしいかどうか議会で審議を行ってきました。
議会は、２２日、フランスのストラスブールで開いた本会議で２７人を承認するかどうか採決を行った結果、賛成多数で承認しユンケル新体制は来月１日に発足することが正式に決まりました。
新体制では、委員長の右腕としての役割を担う「第１副委員長」のポストを新たに設け、オランダのティメルマンス前外相を起用したほか、ＥＵの外相に当たる上級代表にはイタリアのモゲリーニ外相を起用しています。
また、厳しい景気の状況が続くヨーロッパ経済の活性化が当面の課題となるため、ユンケル新委員長は３０００億ユーロ、日本円で４０兆円に上る、新たな投資を行う政策を提案しています。
採決前のスピーチでユンケル新委員長は「われわれはクリスマスまでに投資の政策の中身を示す」と述べて新体制の発足後直ちに具体的な政策の取りまとめを始める考えを明らかにしました。
