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アナロジー思考・・・・新連載第1回
ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術:「アナロジー思考」――新しいアイデアは「遠くから借りてくる」? - ITmedia エグゼクティブ

 アナロジーとは日本語では「類推」のことです。つまり「類似しているものから推し量る」ということです。つまりある意味でこれも「真似」の一種ということになります。身近な例でいけば、「たとえ話」というのもアナロジー思考の典型的な応用例ということになります。人間は新しい経験をするときにでも無意識のうちに昔の経験から類推して物事を考えます。これは誰しも普段から実践しているものの考え方ですが、新しいアイデアを生み出すための発想にも応用することができます。ではこれは単なる真似、いわゆる「パクリ」とはどこが違うのでしょうか?


 アナロジー思考で重要なのは、「遠くから借りてくる」ということです。誰でも気付くような「近くから借りてくる」のでは価値がありません。そのために必要なのは、普通の人では簡単に気付かないような思わぬ類似点を見つけることが原点になります。例えば全く縁のなさそうな他業界からとか、ビジネス以外の伝統芸能やスポーツ、あるいは歴史上の出来事や趣味の世界等、何でも「借りる」対象になりえます。


 実は何かと何かが「似ている」というのもさまざまなレベルやタイプがあります。ここで区別する必要があるのは「表面的類似」と「構造的類似」の違いです。これらはデジタルに2つに分かれるものではありませんが、「表面的類似」というのは文字通り見た目が似ているもので、「構造的類似」というのは、直接的に個別の対象物が似ていなくても「関係性」が似ているということです。具象と抽象のレベルの違いとも言えます。

仕事に革命を起こすアナロジー思考とは −三菱重工業代表取締役会長 大宮英明氏:PRESIDENT Online - プレジデント

アナロジーは、ものごとの構造と関係性を見抜くための方法です。

新しい発想は「遠くから借りてくる」:日経ビジネスオンライン

 「斬新なアイデアと言うが、結局はどこかに既にあるものの組み合わせである」とはよく言われることです。つまり発想とは「借りてきて、組み合わせる」ことであり、アナロジー思考とはこの「借りてくる力」の方に相当します。


 誰でも気づくような「近くの世界」から借りてくるのは単なるパクリですが、普通の人が簡単には気づかない「遠くの世界」から借りてくれば斬新なアイデアとなります。このために用いられるのがアナロジーの考え方です。

 ではアイデア源となる世界は、例えばどこから借りてくるのが適当なのか。これには様々な「借り先」が考えられます。


 例えばインターネットのビジネスを考える上でまず考えられるのは、リアルな世界で起こっていることをバーチャルなネットの世界に持ってくるということでしょう。


 例えばパソコンの「ユーザインタフェース」というのはアナロジーの塊です。「デスクトップ」や「ゴミ箱」などはその代表といえます。またショッピングサイトにおける「買い物かご」という言葉の発想も「買う対象として選んだが、まだお金は払っていない」という状況をネット上に作り出し、それがリアルな世界でのスーパーなどの「買い物かご」と同じであるという考えからきたものと言えます。


 このほかにも(化粧品やエステのように)女性の世界から男性の世界に借りてくる(あるいはその逆)とか、回転寿司のアイデアをビールの生産ラインから発想するとか、歴史や生物の世界、あるいは伝統芸能の世界など、ビジネス以外の世界から「借りてくる」というのも特に直接関係なさそうなところという意味でアナロジーの有力な「ベース領域」の候補となります。


 また、アナロジーは科学の世界の発見にも様々な形で貢献しています。ベンジャミンフランクリンの雷の実験は電気との類似点から発想されたというのは有名な話ですが、この他にも、ワトソンらによるDNAモデルは「2重らせん」とのアナロジーからヒントを得たといわれています。

 例えば数学や哲学というのは、ある程度、抽象化思考を極めたものですから、抽象的に書かれたこれらの分野の本を読むというのも1つのトレーニングにはなるでしょう。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20141025#1414233792
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20141024#1414147863