もう死んでしまおうと思ったそうです。
すると突然、
先に読んだ伝記『ベートーベンの生涯』の
一節が突如としてドイツ語で聴こえてきたといいます。
「勇気を出せ、たとえ肉体に、
いかなる欠点があろうとも、
我が魂は、これに打ち勝たねばならぬ。
二十五歳、そうだ二十五歳になったのだ。
今年こそ、男一匹、
本物になる覚悟をしなければならぬ」
それは、耳の病気で絶望的になろうとする自己に対して、
二十五歳のベートーベンが日記に記した言葉でした。
「ベートーベンの偉大さを以ても、
かかる嘆きがあることを思うと、
自分ごときのものが、
煩悶し迷うのはむしろ当然ではないか」
そう感じて先生はすぐさま京都に引き返し、
夜十時就寝、午前二時起床、
他の時間はすべて勉強にあてる生活を送りました。
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