更に幕末最末期すなわち尊王攘夷運動終盤には中岡慎太郎のように尊王攘夷論を外圧に対抗して国家の独立を維持するための理念と捉えて本来は排撃すべきである「夷狄」アメリカ合衆国の建国者たちの活躍をその模範とすべしと唱える者まで現れるようになり、現実的な内外認識に合わせて変革思想の合理的解釈と正当化のための理論武装として大義名分論が持ち出されるようになった。
正名とは〈名を正す〉という意味であるが、これには二つの内容が含まれる。一つ目は名(ことば)と実(対象)との関係を正すという論理学的内容(名実論)である。[…]二つ目は名(名称)と分(本分)との関係を正すという倫理・政治的内容(名分論)である。
中国哲学で、物の名称をその実態に合わせて正していこうとする学説。春秋戦国時代に孔子をはじめとする儒家や墨家によって唱えられた。
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20141103#1415011267
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20071217#1197895003