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日中首脳会談始まる 約2年半ぶり NHKニュース

10日夜、開幕するAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議に出席するため、中国の北京を訪れている安倍総理大臣は、日本時間の午後1時前から、人民大会堂で、中国の習近平国家主席との初めての日中首脳会談に臨んでいます。
安倍総理大臣は、今回の会談をきっかけに、沖縄県尖閣諸島歴史認識を巡る問題で冷え込んでいる日中関係を改善に向かわせたい考えです。
会談で、安倍総理大臣は、みずからが8年前の第1次安倍政権の時に打ち出した、戦略的互恵関係の原点に立ち戻る必要性を指摘し、個別の問題で違いはあっても、大局的な観点に立ち、両国の協力関係を発展させていきたいという考えを伝えているものとみられます。
日中首脳会談が行われるのは、おととし5月に北京で開催された、当時の野田総理大臣と温家宝首相との会談以来、およそ2年半ぶりで、今回の会談で、政治対話や経済交流の活発化など、両国の関係改善につなげることができるかどうかが焦点です。

日中首脳会談終わる 関係改善の第一歩と強調 NHKニュース

10日夜、開幕するAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議に出席するため、中国の北京を訪れている安倍総理大臣は、日本時間の午後1時前から、人民大会堂で、中国の習近平国家主席との初めての日中首脳会談に臨み、まず、両首脳は握手を交わしました。
会談は終わり、安倍総理大臣は、記者団に対し、「日中両国が、戦略的互恵関係の原点に立ち戻り、関係を改善させていく第一歩となったと思う。アジアの国々だけでなく、多くの国々が、日中両国の首脳間の対話を期待していたと思う。その期待に応える形で、関係改善の第一歩を記すことができた」と述べました。
また、安倍総理大臣は、偶発的な衝突を避けるための海上連絡メカニズムについて、「今回の会談で実施を要請し、実施に向けた具体的な事務的な作業に入ることになる」と述べました。
日中首脳会談が行われたのは、おととし5月に北京で開催された、当時の野田総理大臣と温家宝首相との会談以来、およそ2年半ぶりです。

首相「関係改善の第一歩記すことできた」 NHKニュース

会談のあと、安倍総理大臣は記者団に対し、「日中両国が、戦略的互恵関係の原点に立ち戻り、関係を改善させていく第一歩となったと思う。今回、APECの場を活用して、まず首脳間の対話をスタートする、そのための静かな努力を重ねてきた。外相会談に続いて、今回、習近平国家主席と首脳会談を行うことができた。アジアの国々だけでなく、多くの国々が、日中両国で首脳間の対話がなされることを期待していたと思う。そうした期待に応える形において、関係改善に向けて第一歩を記すことができたと思う」と述べました。
また、安倍総理大臣は、海上や空での不測の事態を避けるため、双方の防衛当局者が緊急時に連絡を取りあう「海上連絡メカニズム」について、「今回、海上連絡メカニズムの実施を要請し、実施に向けて具体的な事務的な作業に入ることになると思う」と述べました。

習主席 関係改善には日本の努力必要 NHKニュース

中国外務省は、安倍総理大臣と習近平国家主席の日中首脳会談の内容をホームページに掲載しました。
まず、「習近平国家主席がAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議に出席するため訪中した安倍総理大臣の求めに応じて人民大会堂で会談した」と伝えました。


そして、会談で習主席は「中国と日本は隣国であり、関係が安定して健全に発展することは両国の国民の根本的な利益にかない、国際社会の広い期待に添う」と述べ、日中関係を改善すべきだという中国の立場を示しました。
そのうえで、習主席は「中日関係にここ数年みられる道理にかなったことと、ひどく反したことの違いははっきりしている。双方は関係改善に向けて4つの点で意見の一致をすでに見た。日本がこの精神にしっかりと従って問題を適切に処理するよう望む」と述べ、関係改善には日本の努力が必要だと主張しました。
また、「歴史問題は13億人余りの中国人の感情に関わる。日本は2国間の政治文書と『村山談話』など、歴代の日本の内閣による約束を誠実に守ってはじめて、アジアの隣国との間で未来に向かう友好関係を発展させることができる」と述べ、歴史認識の問題で日本側をけん制しました。
さらに、習主席は「日本が引き続き、平和発展の道を歩み、慎重な軍事政策をとり、隣国との相互信頼を増進するのに役立つことを多く行い、地域の平和と安定を守るために建設的な役割を果たすよう望む」と述べ、日本の安全保障政策に警戒感をにじませました。
これに対し、安倍総理大臣は「中国の平和発展は日本と世界にとって重要なチャンスだ。日本は、双方が意見の一致を見た4つの点を確実に実行して問題を適切に処理し、これを新たなスタートとして日中の戦略的互恵関係を改善し発展させたい」と述べ、お互いが利益を得られる分野を広げていく戦略的互恵関係に触れたということです。
そして、「日本は引き続き平和発展の道を歩む決心で、歴代の内閣の歴史認識を今の内閣は堅持していく」と述べたとしています。

日中首脳 海上連絡メカニズム実施へ協議で一致 NHKニュース

10日夜、開幕するAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議に出席するため、中国の北京を訪れている安倍総理大臣は、日本時間の10日午後1時前、人民大会堂で、中国の習近平国家出席の出迎えを受け、握手を交わしました。
この後、両首脳は、初めて日中首脳会談を行い、会談はおよそ25分間にわたりました。
会談の冒頭、習主席は歓迎のことばを述べました。
これを受けて、安倍総理大臣は、「今回の会談を契機として、習主席とともに日中関係の改善に努めていきたい。中国の平和的発展は、国際社会と日本にとって好機であり、その好機を生かし、世界第2、第3の経済大国として協力しつつ、地域と国際社会の平和と繁栄に向けた両国の責任をともに果たしていきたい」と述べました。
そのうえで、安倍総理大臣は、「わが国は引き続き平和国家としての歩みを堅持し、国際協調主義に基づく積極的平和主義のもと、世界の平和と安定に一層貢献していく。日中関係に対する思いは、第1次安倍内閣が発足した際の訪中時から全く変わっていない」と述べました。
さらに、安倍総理大臣は、「日中両政府が先に公表した、合意文書を踏まえ、今こそ戦略的互恵関係の原点に立ち戻り、それを再構築すべきである。日中間には個別の問題もあるが、それにより全般的関係を損なうことは避けるべきだ」と述べました。
そして、安倍総理大臣は、「大局的・長期的な視点から、21世紀の日中関係の在り方を探求したい」と述べ、国民間の相互理解の推進、経済関係のさらなる進展、東シナ海での協力、東アジアの安全保障環境の安定の4点について、双方がさまざまなレベルで協力していくことが重要だという認識を伝えました。
これに対して、習主席は、「日中共同声明などの4つの基本文書と、今回の合意文書を踏まえて、戦略的互恵関係に従い、日中関係を発展させていきたい。『中国の平和的発展はチャンスだ』という日本側の発言を重視している」と述べました。
そのうえで、習主席は、「日本にも引き続き、平和国家の道を歩んでほしい。われわれが今回会ったのは、日中関係の改善の第一歩であり、今後も徐々に関係改善のための努力をしていきたい」と述べ、両首脳は、戦略的互恵関係に立ち戻り日中関係の改善を目指していくことで一致しました。
また、安倍総理大臣は、北朝鮮情勢やエボラ出血熱の問題を取り上げ、「地域と国際社会の共通課題にも日中が協力して対処すべきである」と述べました。
そのうえで、安倍総理大臣は、「不測の事態を避けるために、防衛当局間の『海上連絡メカニズム』の早期運用開始など、安全保障分野の対話や協力を推進することで、相互不信の芽をつみとり、地域と国際社会の平和と安定にともに貢献していきたい」と述べました。
これに対し、習主席も、「『海上連絡メカニズム』の合意はできているので、事務レベルで意思疎通をしていきたい」と述べ、偶発的な衝突を避けるための海上連絡メカニズムの実施に向けて協議を進めていくことで一致しました。
さらに、習主席は、歴史認識を巡る問題に関連して、過去の植民地支配と侵略に対して痛切な反省を表明した、いわゆる『村山談話』に触れたうえで、「歴史の問題というのは、13億人の国民の感情の問題だ。歴史を直視して未来へ向かうことが重要だ」と述べました。
これに対して、安倍総理大臣は、「安倍内閣においても、歴代内閣の歴史認識の立場を引き継いでいる」と応じました。