https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

盛田流“動機づけの循環” 連載 通算第43回 | 盛田昭夫 グローバル・リーダーはいかにして生まれたか|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

1984年は、ソニーにとって“禊(みそぎ)”の年だった。“禊”は、「海や川の水で体を清め、罪や穢(けが)れを洗い流すこと」(大辞林)である。それは誤算や葛藤・悔恨、そして大いなる反省を踏まえたうえで、新しく生き直すために行われる。

 まずは、その原因としての70年代後半の“振る舞い”があり、危険性を察知した経営トップの気づきがあった。82年に「大反省」が行われ、「何をなすべきか、何をなすべきではないか、何ができるか」(盛田)という真摯な問いかけから、実践に向かって、生き直すための手が打たれていた。だからこそ、この機会を格好の“禊”とすることができたのだ、といえる。

「盛田さんは、人をモチベートさせるのが、もの凄く上手いんだ。普通(経営者が)すぐ考えるのは、アメとムチでしょう。彼は決してそんなものは使わない。だけど気がつくと、みんな徹夜で一所懸命に仕事をしている。


 彼が使うのは、やる気を出させる方法だけですよ。目標を適切に示し、やった仕事に対して良い所と悪い所をキチンと評価し、そのうえで、これはこういうふうに売っていけると思うから、ここをもう少し頑張ってくれとか、値段はこのくらいにしようとかの提案が必ずある。僕が驚いたのは、盛田さんの一言で、アメリカ人たちが嬉々として仕事をする姿でした。それを初めて見たとき、あの人は世界的なモチベーターだと思った。


 不思議だったのは、たとえば僕が盛田さんに動機づけられると、部下までその気になって動機づけの循環みたいになっていく。彼は口には出さなかったけど、あんた方が懸命に開発したモノを、必ず俺が売ってみせる、という信頼感のようなものがあった」。

 盛田の提言募集は、「ソニーの未来のため」の、3つのシンプルな問いで構成されていた。


(1)自分の部(部、事業部、事業所)は、いま何をなすべきか
(2)自分の部は、何をなすべきでないか
(3)自分の部は、何ができるか

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20141110#1415616084
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20141110#1415616086
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20141108#1415443138