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アラファト前議長死去10年 国家樹立見えず NHKニュース

パレスチナ暫定自治政府アラファト前議長は、武装闘争を指揮したのち、イスラエルとの和平交渉の第一歩となったいわゆるオスロ合意を実現し、その指導力からパレスチナ人の間で今も根強い人気があります。
アラファト前議長の死去から11日で10年となりますが、ヨルダン川西岸の都市ラマラの前議長の墓には祈りに訪れる人があとを絶ちません。
訪れていた男性は「アラファトの時代はよかった。私たちは抑圧され、パレスチナ人の置かれた状況は悪くなる一方です」と話していました。
アラファト前議長の死後、パレスチナは、穏健派のファタハが統治するヨルダン川西岸とイスラム原理主義組織ハマスが実効支配するガザ地区の分裂状態に陥りました。ファタハハマスは、この状態を解消するとして、ことし6月に統一政府を発足させましたが、11日にガザ地区で予定されていたアラファト前議長の追悼行事が双方の対立から開催できない事態となるなど、不安定な関係が続いています。
一方、イスラエルとの和平交渉は、今のアッバス議長が引き継いだものの進展はなく、ことし4月に決裂したままになっていて、悲願だったパレスチナ国家の樹立はアラファト前議長の死から10年がたった今もなお見えていません。