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【APEC会議】晩餐会は「贅沢禁止」 おかず4品とスープ、器にも政策メッセージ - 産経ニュース

 中華料理の宴会といえば、100種類以上の料理が順番に出てくる満漢全席に代表されるような豪華なイメージが強いが、今回は習近平指導部が国内で展開している贅沢(ぜいたく)禁止キャンペーンに合わせて、料理の数を共産党幹部が国内で会議を開く際の食事の基準である「四菜一湯」(4品のおかずとスープ)に絞られた。


 中国メディアが伝えたところによると、「上湯響螺」(巻き貝のスープ煮)「翡翠竜蝦」(ロブスターの炒め物)「檸汁雪花牛」(牛肉のレモンソテー)、そして、「栗子菜心」(栗と白菜のクリーム煮)の4品が順番に出された。


 その後、主食として、北京を代表する料理、北京ダックが出されたという。中国メディアはスープについて言及していないが、おそらく北京ダックの骨を使った「カモの煮込みスープ」が出たのだろう。


 お酒は、中国国産の「長城ワイン」が出された。中国の高級酒の定番で、アルコール度数の強いマオタイ酒は出てこなかった。国際社会で知名度の低い中国国産のワインを宣伝し、国内に向けては「倹約ぶり」をアピールする狙いがあったのかもしれない。


 しかし、食材は全て、中国各地の最高級品が使われているとの報道もある。牛肉は、新疆ウイグル自治区産のものが使われ、ミネラルウオーターは、チベット族居住地域の青海省内の昆論山麓の水が使われたという。少数民族政策で国際社会から批判を受けることが多い中国が、宴会を利用して、外国の指導者たちに「少数民族を重視している」ことをそれとなく主張した可能性がある。


 食器は最近、海外に向けて売り出し中の江蘇省産出の陶器が使われた。スープの容器は船の形をした「糸路宝船・●(=中の下に皿)」が使われた。「糸路」とは中国語でシルクロードの意味で、習主席が提唱する「海上シルクロード」構想を参加者に宣伝する狙いがあるかもしれない。中国メディアは、「各国首脳が料理を絶賛した」と伝えている。