アメリカ政府の発表によりますと、バイデン副大統領は１９日から２３日まで、モロッコ、ウクライナ、トルコの順に３か国を訪問します。
このうちウクライナでは、ポロシェンコ大統領が東部に部隊を追加で派遣する決定などを行ったのに対し、親ロシア派は本格的な戦闘の再開も辞さない構えを示すなど、停戦合意が維持できるのか緊張が高まっています。
このため、バイデン副大統領はポロシェンコ大統領と会談し、東部の状況を巡って意見を交わすほか、ロシアが親ロシア派に武器を供与するなど停戦合意を守っていないとして懸念を示す見通しです。
一方、トルコではエルドアン大統領らと会談し、イスラム過激派組織「イスラム国」への対応について意見を交わす予定です。
ただ、バイデン副大統領は、多くの外国人がトルコを経由し「イスラム国」の戦闘員として参加したことを踏まえ、先月、トルコを批判するかのような発言を行い、エルドアン大統領が怒りをあらわにした経緯があります。
このため、今回の訪問でエルドアン大統領との関係を完全に修復し、「イスラム国」の壊滅に向けて両国の結束を確認できるかが注目されます。
