アメリカ国務省のラスキ報道部長は、18日の記者会見で、議会上院で前日に、東ティモールなど4か国に派遣する大使の人事が承認されたことを歓迎すると発表しました。
これに合わせて、ラスキ報道部長は、議会上院の承認が必要な国務省高官や大使の承認が滞っており、今も58人が承認を得られず、待機しているとしています。
そして、承認待ちの日数は、平均すると258日、8か月半を超しており、最も長いケースは、査察担当の国務次官補で、およそ500日、1年半近くに上ることを明らかにしました。
ラスキ報道部長は、「一日一日が損失となっている。アメリカの国益を高めるために使うべきだ」と述べ、議会の承認が滞っていることで、外交活動に支障が出ているという認識を示すとともに、速やかに承認するよう求めました。
アメリカ議会では、与党・民主党と野党・共和党の激しい対立が原因で、国務省だけでなく、政府関係の人事の承認が滞っており、先の中間選挙で選ばれた議員が出席する新しい議会が来年初めに始まるのを前に承認を求めた形です。