アメリカでは来年９月末までの２０１５年度の予算が成立しておらず、今週１１日までの暫定的な予算でやりくりしていますが、新たな歳出法案を成立させなければ政府機関が閉鎖される事態となります。
予算の期限切れを２日後に控え議会の与野党は、９日、来年９月末までの各省庁の支出を盛り込んだおよそ１兆ドルの新たな歳出法案をまとめました。
ただ、オバマ大統領が議会の承認を必要としない大統領権限を使って移民制度改革に乗り出したことに野党・共和党が反発し、担当する国土安全保障省の予算に限って来年２月下旬までしか認めず年明けに、改めて協議することにしていて対立の火種を含む内容となっています。
与党・民主党も政府機関の閉鎖を回避するためにはやむをえないとして受け入れ、速やかに上下両院で法案を審議することにしています。
与野党は、期限の１１日までの法案の可決を目指していますが、審議が長引く場合に備え、数日間だけの暫定予算案を追加で組むことも検討しています。
