「品格なき老人」が増加する背景 若者と高齢者の考え方に大きな断絶 - ライブドアニュース
公共の場で自分勝手な言動を繰り返すなど、若者から眉をひそめられる高齢者が増えている。もちろん、筋の通らない要求や説教を繰り返す高齢者はいつの時代にもいた。すべてを高齢者側の責任にするのも正しくない。現在の“世代間闘争”の背景には、若者の側に世代間格差への不満があり、年寄りを敵視する傾向が強いこともあるという。
若者たちは、いまの高齢者がバブル経済に浮かれ、国の膨大な借金を作り出したにもかかわらず、高額な年金を受け取る「逃げ切り組」と考えている。一方でシニアには「自分たちこそ戦後の高度成長期を支えた世代だ」という自負がある。
加えていえば、近年になって急に「品格のない老人」が増えた理由として、団塊の世代を中心に多くの「今まで高齢者を支える側」だった人たちがこの数年で「支えられる側」に変わったことが大きいと考えられる。今まで長年にわたって年金保険料などを支払い「今度は我々の老後を支えてもらう番だ」と思うシニアに対し、若者は「彼らのせいで自分たちの生活が苦しくなっている」と感じているのだ。