囲碁の第４０期天元戦は、タイトルを持つ井山裕太五冠に高尾紳路十段が挑戦し、ここまで２勝２敗で最終局を迎えました。
１９日は、徳島市のホテルで午前９時から対局が始まりました。
対局は、午後４時５８分、挑戦者の高尾十段が、２１２手で白番中押し勝ちし、初めて天元のタイトルを獲得しました。
高尾さんは、これで十段と合わせ二冠となりました。
一方、井山さんは、今月１６日の王座戦も敗れて六冠から五冠に後退していて、１９日の対局の結果、２年１か月ぶりに四冠に後退しました。
対局のあと、勝った高尾さんは「終始苦しい戦いで、最終的に自分が勝てたのは運がよかったと思います。まだまだ井山さんのレベルに達していないと痛感したので、少しで近づけるよう今後も精進していきたいです」と話していました。
また、敗れた井山さんは「立て続けにタイトルを失ったのは残念ですが、これが今の自分の実力だと思うので、自分を見つめ直し、さらなるレベルアップを図る機会にしたいと思います」と話していました。
