本多静六『私の生活流儀』を読んだよ〜夏目漱石とほぼ同じ歳のおじいさんのまっとうな流儀に驚いた - シリアルポップな日々:serialpop days
日常こそ、平凡こそ、実はわれわれに最も大切な人生のすべてなのだ、という原則。
努力というのがポイント。苦しいところでも努力することでそこに楽を発見する。
人間観も広大です。人間は宇宙の働き、機能の一部であって、時間的、空間的表現に過ぎない、という考え方はアンチヒューマニズムのようで、なかなか気持ちが楽になる考え方だと思います。
さて、人間は宇宙の機能の一部であるからには、その機能を十分に働かせる努力が最も大切ということになります。
生活の単純化は居住の単純化から始めよ。かなりの富豪だったのに、住居はできるだけ小さい方がよく、便利に工夫するに限るという主張をしています。
心から遠慮、痩せ我慢、負け惜しみ、虚偽、きまりが悪い、億劫などを一切追放して、子どものように無邪気になればいい。プライドとか不要。
常に手帳を携帯してすべてを片っ端から書き込んでいる
歩きながら考える習慣。
二流、三流の実業家はいくらいても苦にならないが、学者の二流、三流ばかりは始末が悪い、というのは痛快なアカデミズム批判になっていて笑えます。
折に触れて読み返して、心を正したい本です。
- 作者: 本多静六
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2006/01/31
- メディア: 単行本
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