落合太郎は京都の法科を出てフランスに留学し、もともとはフランス法、国際法を教えていた。やがて研究対象をモンテーニュ、デカルトなどルネサンス・初期近代のフランス思想、さらに仏語学へと広げ、邦訳ヴァレリー全集の監修も務めた。田中秀央とともに『ギリシア・ラテン引用語辞典』も編纂。
第一高等学校を経て京都帝国大学法科大学卒業。1918年 - 1922年フランスに留学、帰国後神戸高等商業学校講師(国際法)、京大講師、1931年助教授(仏文学)、1936年「具体的言語と抽象的言語」で京大文学博士。1937年教授昇進とともに言語学教室に異動。1942 - 1946年文学部長ののち1946 - 1949年第三高等学校校長。のち奈良女子大学初代学長。