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ローマ法王:「バチカンに15の病」…クリスマス前に苦言 - 毎日新聞

 法王庁カトリック教会の「中央政府」にあたる組織。南米アルゼンチン出身の法王は昨年3月の就任以来、法王庁の改革に取り組んでおり、クリスマスにあたって、硬直化した組織の弊害を診断し、高官に心構えを説いた形だ。


 法王は会合での演説の中で「法王庁は人体と一緒で病気や機能不全になる。変わらなければならない。自己批判をせず、時代に遅れないようにせず、改善しようとしないのであれば病人の身体(組織)だ」と指摘した。


 その上で、思い上がった「不死身だとの勘違い」、仕事をするにあたっての「働きすぎ」や「計画の立てすぎ」、他人の陰口をたたく「うわさ話のテロ」、権力を追い求め、メディアを使って他人をけなす「見せびらかし」−−などの「病」を列挙した。

 法王庁はイタリア人が主流派を占め、近年、スキャンダルや内部抗争が表面化した。約1300年ぶりに欧州域外から選出されたフランシスコ法王は構造改革を進めているが、内部の抵抗があり、最近のインタビューで「改革には時間がかかり、2015年には終わらない」と語った。