https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

ロシア語で出版された宮沢賢治の「十力の金剛石」 - The Voice of Russia

「“十力の金剛石”の挿絵を描かないかとオファーが来ました。と言いますのも、このおとぎ話を肌で理解したロシアの画家が、日本の文化を模倣せずに、挿絵を描き、逆に、独自の芸術的概念を提案してみては、というアイデアがあったからです。そうして初めて二つの文化の対話が成り立つのです。“十力の金剛石”を読み終えた際、ロシア人であるとか、或いは日本人であるとか、はたまた他の国籍に属する人である、ということは全く関係ないことを理解しました。わたしたちは誰もが、何かを求め、より完全なものを目指し、しばしば、かけはなれたものを追求しようとします。一方、“金剛石”は、私たちの手の届くところにあり、結局は、私たちの身近にあるものを大切にしなければならない、ということです。挿絵を描き始める前に、“十力の金剛石”に描かれていた花の名前を百科事典で調べ、その花をしっかりと研究し、それから、ジョストヴォ技法を使って描き始めました。日本のおとぎ話の詩的なところとロシアの伝統絵画がうまく融合したことを嬉しく思います。」

図書カード:虹の絵の具皿
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20141222#1419244751