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ロシア財政に軍事・社会保障支出の重圧、赤字拡大リスク高まる | Reuters

原油価格の下落が止まらないなか、ロシア財政は軍事・社会保障支出が重圧となりつつある。ただ、プーチン大統領は軍事予算を「聖域」としており、ロシアの軍事支出が目先、大幅に削減される可能性は小さい。


こうしたなか、ロシアの政府当局者の間からは、財政赤字の拡大を回避するには、増税や年金支給開始年齢引き上げ、紙幣増発などの厳しい選択を余儀なくされるかもしれない、と懸念する声が上がっている。


ロシアでは、歳出に占める社会保障・軍事関連の比重が大きい。2014年には、歳出総額13兆9600億ルーブル(約2480億ドル)のうち、社会保障が33%以上、軍事が32.5%を占めていた。


来年は、予算総額15兆5100億ルーブルのうち、軍事予算が35%を占める見通し。現在の相場で計算すると1000億ドル前後だ。


政府関係者の1人は「軍事支出の削減と年金支給開始年齢の引き上げを実施しなければ、とてもやっていけない。ほかにどんな選択肢があると言うのか。税金を引き上げ、紙幣を増発するとすれば、インフレ率や金利の急上昇というスパイラルに陥ってしまう」との見方を示した。