野田又夫『哲学の三つの伝統 他十二篇』(岩波文庫)読了。究極には実在と善、知識と行為、すべて一である。この一者を完全な形でとらえれば神である。神の存在は宇宙論的証明や道徳的証明という議論で証明されるべきではない。我々は直接経験の範囲を広め深める努力において神性と一つになる。
Amazon.co.jp: 哲学の三つの伝統 他十二篇 (岩波文庫)の 田辺 智志さんのレビュー
また、西洋哲学で発展した論理学がその後の科学的思考に繋がったという説明も納得できるものだった。
京都学派の西田幾多郎、田辺元らのもとで学び、文献学に基づいた客観的、実証的な哲学研究を行い、岩波新書『パスカル』『デカルト』は多数重版した。
研究姿勢は東洋思想を取り入れた京都学派と異なり、デカルトやパスカルなどの近世から近代にかけての西洋哲学を厳密に理解し直すスタイルを貫き、哲学研究者を多く育成した。
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20141215#1418639905
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20141206#1417862193