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中国の貿易収支 過去最大の黒字に NHKニュース

中国の税関総署が発表した貿易統計によりますと、去年1年間の輸出額は、景気回復が続くアメリカや東南アジア向けを中心に、鋼材やスマートフォンの取り引きが伸びたことなどから、2兆3427億4000万ドルと前の年より6.1%増えました。
これに対し輸入額は1兆9602億9000万ドルで、自動車関連が伸びたものの、原油など資源価格の下落の影響もあって前の年より0.4%の増加にとどまりました。
この結果、輸出から輸入を差し引いた去年の貿易収支は、3824億5000万ドルの黒字と、年間の黒字額が初めて3000億ドルを超え過去最大となりました。
一方、日本との貿易の規模を表す貿易総額は、輸出が1494億4000万ドル、輸入が1629億9000万ドルの、3124億3000万ドルと前の年とほぼ横ばいとなりました。
中国の貿易を巡っては、中国の通貨=人民元の為替レートが経済の実力より低く抑えられていると、アメリカが指摘しています。
このため、貿易黒字が過去最高となったことで、人民元高を求める圧力が一段と強まることも予想されます。
これについて、記者会見した中国税関総署の鄭躍声報道官は「国際的な資源価格の大幅な下落が主な原因で、わが国は決して大きな貿易黒字を対外貿易の目標とはしていない。均衡があり持続的な対外貿易の発展を、一貫して重視している」と述べました。
また、日本との貿易総額が引き続き伸び悩んでいることについて、鄭報道官は「両国の貿易の伸び悩みは日本国内の経済発展も影響しているし、ほかの要素もある」と述べ、日本のGDP=国内総生産の伸び率が2期連続でマイナスとなったことや、日中関係の悪化が影響していたという見方を示唆しました。
そのうえで、「われわれは、両国の経済貿易面での協力が安定して発展し双方に利益をもたらすことを、せつに望んでいる」と述べ、日中間の貿易拡大に期待を示しました。