中国国営の新華社通信によりますと、１２日午前１０時すぎ、カシュガル地区の疏勒県の商業エリアで、「爆発物を持った不審な人物がいる」と警察に通報がありました。
警察官が駆けつけたところ、この人物がおのを持って襲いかかり、爆発を起こそうとしたため、「暴徒」として射殺したということです。
また、ほかにも爆発物を持っていた者が５人いて、いずれも警察に射殺されたと伝えています。
警察や一般の人たちに死傷者はいないということです。
さらに、現場近くでは、爆発物を積んだ小型のワゴン車が見つかったということです。
どのような人物による犯行かなど詳しいことは伝えられていませんが、多くのイスラム教徒が暮らす新疆ウイグル自治区では、このところ多数の死傷者が出る爆発事件などが相次いでいます。
自治区の政府は過激な思想の広がりを抑えようと、今月に入って未成年者の宗教活動への参加を禁止することを盛り込んだ条例を制定するなど、住民への締めつけを強化していますが、これに反発する声もあり、政府に対して不満を募らせる住民が多くいるのが実情です。
