今月7日、武装した男らに襲撃され12人の犠牲者を出したフランス・パリの新聞社「シャルリ・エブド」は、事件から1週間後に発行した最新号でイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を掲載しました。
フランスでは表現の自由だと肯定的に捉える人が多い一方で、預言者の顔を描くことは教えに反すると考えるイスラム教の国々からは、批判の声が上がり、表現の自由か宗教の尊重かを巡り議論が広がっています。
こうしたなか、ローマ・カトリック教会の指導者であるローマ法王のフランシスコ法王は15日、訪問先のスリランカからフィリピンに向かう機中で記者団から事件について尋ねられたのに対し、「神の名のもとに人を殺すのは、常軌を逸しており、正当化できない」と述べました。
そのうえで、フランシスコ法王は、「自分の母親が侮辱されたら反応したくなるものだ」とたとえ話を示しながら、「人の信仰を挑発したり、侮辱したり、笑いものにするべきでもない」と述べ、信仰に関わる場合、表現の自由には限度があるという考えを示しました。
.@Pontifex: Free expression doesn't mean the right to insult others' faith. http://cnn.it/1x62zhV
Those who ridicule others' religions should 'expect a punch', says Pope Francis
http://ind.pn/1Aj0H6v
↓当然ながら、教皇は他者の信仰を侮辱すべきでないと。でも、国家から教会を切り離し、市民が個人として自由を手にするのに、フランスがどれだけの長い闘争を続けたを考えると、世俗的なフランス市民が教皇の発言を真に受けるとは思えない。