シリアの内戦では政府軍と反政府勢力、そしてイスラム過激派組織「イスラム国」が激しい戦闘を続けています。
23日には、政府軍が首都ダマスカス近郊の反政府勢力の支配地域を空爆し、イギリスに本部を置く人権団体によりますと、子ども6人を含む少なくとも42人が死亡したということです。
現場の映像には、建物や車がめちゃめちゃに壊れた様子や、人々がけがをした人の救助に当たる様子が映っています。
反政府勢力は、イスラム教の金曜日の礼拝のために集まっていた人々が空爆の標的になったとしています。
シリアでの混乱が始まった2011年3月以降、戦闘やテロなどで死亡した人は、人権団体のまとめで20万人を超えていて、内戦が収束する見通しは全く立っていません。
シリアでは「イスラム国」が日本人2人を拘束したとする事件が発生し、日本政府が2人の解放に向けた取り組みを続けていますが、激しい内戦はその取り組みの大きな障壁にもなっています。