中国の税関当局は23日、先月の貿易統計を公表しました。
それによりますと、中国から北朝鮮への原油の輸出量は、計上されておらず、これで去年1年間の輸出量は、統計上はゼロになりました。
中国から北朝鮮への原油の輸出量は例年、およそ50万トンに上っていますが、1年を通じてゼロとなるのは極めて異例のことです。北朝鮮向けの原油の輸出量の統計が、毎月、ゼロという状況が続くなか、中朝関係の冷え込みが影響しているのではないかという見方が出ていました。
しかし、北朝鮮では、例年と比べて極端な燃料不足が確認されていないことなどから、北朝鮮の情勢に詳しい関係者の間では、実際には中国から原油が送られているのではないかという見方もあって、中朝の原油取り引きの実態にアメリカや韓国など関係国の注目が集まっています。