ユーロ圏の財相会議は26日、ブリュッセルで行われ、ギリシャで緊縮策の見直しを掲げる急進左派連合のツィプラス党首が首相に就任したことを受けて、今後の対応などを協議しました。
会議のあと記者会見したダイセルブルーム議長は「ユーロ圏の19か国は、すべてルールに従い、約束を守っている」と述べて、ギリシャに緊縮策を続けるよう促しました。
そのうえで、ダイセルブルーム議長は「ギリシャの新政権はユーロ圏にとどまりたいという意志を示しており、われわれはそれを尊重しながら支援する」と述べて、ギリシャがユーロ圏にとどまることを前提に新政権との話し合いに臨む方針を確認したと説明しました。EUはギリシャ政府に対して、合わせて2400億ユーロ(日本円で32兆円)の金融支援を行う代わりに、財政再建のために、厳しい緊縮策を実施するよう求めていて、次の支払いを行うかどうかを来月末までに判断することになっています。
このため、財相会議では、ギリシャの新政権の出方を見極めたうえで、来月中旬に改めて会議を開き、この支払いの期限を延期するかどうかも含めて対応を協議することにしています。