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FOMC声明をアルゴリズム解読-ハーバード大博士が売り込み - Bloomberg

連邦公開市場委員会(FOMC)が昨年12月の会合後に発表したのは700語余りの声明だった。だが、市場関係者の多くが全神経を集中させたのは「considerable time(相当な期間)」の2語があるかどうかだった。


ハーバード大学で博士号を取得したエバン・シュニッドマン氏はもっと良い方法があると主張する。シュニッドマン氏がウィリアム・マクミラン氏とパートナーを組んで創業したプラトル・アナリティクスがその答えを提供する。


同社のソフトウエアは、中央銀行の声明などを解読して、米金融当局の「ムード」を測定する。1分間あれば中銀の単語選択を説明するスコアが得られる。この「フェド戦略センチメント指標」は株式や米国債、為替の売買をめぐるシグナルを資産運用担当者に示してくれる。


「中銀の言葉遣いはデータなのだと考える」とシュニッドマン氏は電話インタビューで語った。その上で「われわれ人間は先入観にとらわれ記憶は短く、機械のようにずっとバランスを保つことはできない」と説明した。


プラトルのソフトは現在、約9つの中銀からの情報を分析可能で、シュニッドマン氏は今年1−3月(第1四半期)末までにその数を15に増やす計画だと話す。


セントルイスを本拠とするプラトルは、過去20年分の中銀からの情報とメディアや金融市場でのその後の反応を分析。同氏によれば、FOMCの声明、議事録、報道資料、金融当局者の講演・議会証言それぞれについて、段落や文章、言葉遣い、単語などを逐一採点する。


その結果、「流行語の好悪や一層実質的ないし重要なフレーズをめぐる選好によって偏見を抱くことなく、どのような反応があり、それがどう展開したかを実際に観察することができる」という。


数十社がプラトルのデータを試し、数社は顧客になった。プラトルはグローバル・マクロ・ファンドやアルゴリズム・ファンドへの売り込みを目指しており、シュニッドマン氏によると、資産運用担当者のほかオプション・先物に集中したファンドとも協議したとされる。


ブルームバーグ・ビューの執筆者でもあるシュニッドマン氏は潜在的な顧客が同社のソフトに寄せる関心ついて、「彼らは情報をほしがっている」と解説。「直接のシグナルとしてそれを基に取引するわけではないかもしれないが、彼らには情報面からみて興味深いのだ」と述べた。

This Software Aims to Read Between Lines of Fed Statement - Bloomberg Business