発表によりますと、新日鉄住金は出資しているブラジルの会社が行っているシームレス鋼管という特殊な金属製のパイプの販売事業で、収益が悪化する見通しになったということです。
シームレス鋼管はアメリカのシェールオイルや東南アジアなどの油田の採掘に使われていますが、このところの原油価格の下落の影響で、今後、販売が落ち込むとみられています。
これを受けて、新日鉄住金は去年４月から先月までの決算で６８６億円の特別損失を計上しました。この結果、今年度決算の最終利益の見通しも、これまでの２５００億円から１８００億円に下方修正しました。
新日鉄住金の太田克彦副社長は会見で「原油価格の下落による影響は来年度以降も続くとみている」と述べ、コスト削減や他の事業の収益の強化を急ぐ考えを示しました。
