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焦点:「ギリシャの乱」連鎖に身構える欧州、次はスペインか | Reuters

ギリシャでは総選挙の結果、急進左派連合(SYRIZA)と右派「独立ギリシャ人」が手を組むという、これまでの常識では考えにくい形の連立政権が発足した。今年は欧州連合(EU)8カ国が総選挙を予定するが、長く続いた中道政権の支配はついに終焉を迎えるかもしれない。


欧州の多くの国では5年に及ぶ経済の低迷、実質賃金の減少、社会福祉の削減に有権者はうんざりしており、その怒りや不安を投票所でぶつけることになるだろう。欧州政界では2015年、ギリシャ震源に、想定外の地殻変動が起こる可能性がある。

欧州では第2次世界大戦後、中道右派中道左派が政治を牛耳ってきた。ところが近年には、有権者の支持は中道政党から離れつつあり、代わって左派や右派のほか、コメディアン出身のベッペ・グリッロ氏(イタリア)のようないわば「異端の政治家」が人気を集めている。


多くの国の有権者は、既成政党の問題解決能力を疑問視。一般市民の懸念を理解せず、自らの利益ばかりを優先させる、と失望している。


一方、新興勢力の多くを結びつけているのは反EU、反緊縮だ。


マクシェーン英元欧州担当相はインタビューで「ロナルド・レーガンマーガレット・サッチャーから始まった、リベラル個人主義や富の蓄積という30年サイクルは終わりに来た」と指摘。「今後少なくとも5年は、欧州は混乱し、不透明感が強まるだろう」との見方を示した。

ギリシャと同様に高失業率に悩むスペインにも、波乱の兆しが見られる。極左政党「ポデモス」が台頭し、ラホイ首相が率いる国民党(PP)や野党の社会労働党(PSOE)を支持率でリードしているのだ。


ポデモスの36歳のイグレシア党首は、ギリシャ新首相となった急進左派連合を率いる40歳のチプラス氏と親しいとされる。ギリシャが債務削減や緊縮緩和に成功すれば、ポデモスも勢いづく可能性がある。