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米次期国防長官 地上部隊育成の方針強調 NHKニュース

アメリカ議会上院の軍事委員会は4日、次の国防長官に指名されたアシュトン・カーター氏の承認に向けた公聴会を開きました。
カーター氏は、「混とんとした世界情勢の中で、アメリカや同盟国を守ることが私の責務となる」と述べたうえで、中東では最も差し迫った脅威として、イランとイスラム過激派組織「イスラム国」を挙げました。
そして、「重要なのは、アメリカ軍などが空爆を続ける一方で、『イスラム国』を打ち負かす能力を持つ現地の地上部隊を速やかに育成し、支配された地域を奪い返すことだ」と述べ、イラク軍や、シリアの穏健派の反政府勢力への訓練を進め、その後、本格的な地上作戦を行う方針を強調しました。そして、現地の部隊の育成のためには、ヨルダンなど近隣諸国との連携が必要だとして、有志連合の結束を重視する考えを示しました。また、カーター氏は、中東情勢の混乱やウクライナを巡るロシアとの対立があるなかでも、オバマ政権が進めるアジア重視戦略には変わりないと強調しました。
カーター氏は、今後、議会上院での承認を得られしだい、正式に国防長官に就任します。

次期米国防長官:支配地域奪還を優先…「イスラム国」対策 - 毎日新聞

イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦については「人々や地域がISの存在に慣れてしまわないよう支配地域を早く取り戻すことが重要だ」と述べた。

カーター氏は、IS掃討作戦について、戦略的対処の始まりとしてイラクにおけるイラク治安部隊のように、シリアでもISを打ち負かせる兵力を組み立てることが必要だとの認識を示した。提出した書面では、対立するアサド政権の退陣よりもIS掃討を優先させるべきだとの考えを示した。

 アフガニスタン駐留米軍を2016年末に完全撤退する計画については「計画を支持するが、変更が必要だと確信すれば進言する」と述べ、治安状況が悪くなれば再考を大統領に進言する考えを示した。アジア太平洋地域を重視する「リバランス(再均衡)」政策の重要性も強調した。

 カーター氏は、オバマ政権で国防次官や国防副長官を務めるなど、「米国の国家安全保障分野で屈指の指導者の一人」(大統領)とされる。IS掃討のほか、政府軍と親ロシア派武装勢力の戦闘が泥沼化したウクライナ情勢への対応など課題が山積している。一方、退任するヘーゲル長官はシリア政策などでホワイトハウスと対立し、米メディアに「事実上の更迭」と報じられた。国防総省ホワイトハウスとの関係修復も焦点だ。