イギリスの人権団体などは、アメリカのCIA=中央情報局の元職員、エドワード・スノーデン容疑者の内部文書を通じて明らかになった情報機関による大量の個人情報の収集について、個人のプライバシーを侵害し違法だなどとして、イギリスの情報機関の活動を調査する「調査権限審判所」に訴えを起こしていました。
審判所は6日、イギリスの情報機関の一つ、GCHQ=政府通信本部の活動のうち、アメリカのNSA=国家安全保障局が取得したイギリス市民などの情報を共有している点については、去年12月まで手続きが十分公表されておらず、違法だったとする判断を示しました。
ただ審判所は、審理が始まって以降、情報を共有する際のGCHQの手続きが公表されたため、現在は合法だとしています。
これについて人権団体は、違法に収集された情報は削除されるべきだなどと主張していますが、イギリス政府は審判所の判断は現在のGCHQの活動に変更を求めるものではないとしています。