京大「統合創造学」創設へ 社会の諸問題、解決策探る : 京都新聞
京都大で、社会で起こっているさまざまな問題を見つけ、その解決策を探る新たな学問「統合創造学」を生み出すプロジェクトが進んでいる。
現代社会は、政治や経済、環境など多様なシステムが複雑に絡み合う。研究代表者を務める村瀬雅俊・京大基礎物理学研究所准教授によると、これまでは経済など一部のシステムの効率化や最適化を図ってきたため、逆に他のシステムへの負荷が増大し、全体が破綻する危険性が高まっているという。東京電力福島第1原発事故もそうした状況の中で起きたとみている。
プロジェクトでは、想定外の事態が起きても全体が破綻しない柔軟なシステムをつくる基本原理や理論を考える。従来の科学では与えられた問題を解決する研究が主流だが、統合創造学では、何が問題かを探り、その問題が起きるメカニズムの解明を目指す。
村瀬准教授は「市民協働型のプロジェクトとして、芸術やものづくりの分野にまで学問の領域を広げていきたい」と話している。
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