ピケティのここ、国々をかれらでうけているのね。ちょっと混乱した。
ピケティ『21世紀の資本』、邦訳の171頁まで到達した。基本的にはひたすら入ってくる金と手持ちの資産の比率がどう変わってきたかと、資産の内訳がどう変わってきたかをデータに基づいて語っているのだけど、うーむ、おもしろい。著者は見事に叙述を紡ぎ、それを統御することができている。
あとときどきびっくりするような物言いがでてきて、それがくせになって読むのをやめられない。 「結局のところ、1913–1950年の資本/所得比率の減少はヨーロッパの自殺の歴史であり、特にヨーロッパの資本家たちの安楽死の歴史だった」(156頁)とか。
「ベル・エポック期には、資本こそがえらかった。第二次世界大戦後の数年、資本主義はほぼ根絶されたと多くの人が思った。だが21世紀初頭のヨーロッパは新しい世襲的資本主義の前衛であるらしく、民間財産は再び米国の水準を超過している」(ピケティ『21世紀の資本』162頁)