今回の住民投票は、航空自衛隊入間基地の自衛隊機の騒音のため窓を閉めきる学校の暑さ対策として、所沢市の基地周辺の小中学校にエアコンを設置するかどうかの是非を問うものです。
15日、20歳以上の所沢市民およそ28万人を対象に投票が行われた結果、エアコンの設置に賛成が5万6921票、反対が3万47票で、設置に賛成する票が反対を上回りました。
一方で投票率は31.54%で、賛成票は「結果の重みをしん酌しなければならない」と市の条例が定める有権者の3分の1には達しませんでした。
住民投票の結果について、所沢市の藤本正人市長は「結果についてはこれから分析を行うが、これまで国内の自治体で実施した住民投票と比べると、決して高くない投票率だったのが残念です」というコメントを出しました。
藤本市長は16日午後、記者会見を開き、みずからの考えを明らかにすることにしていて、どのような判断を示すのか注目されます。
住民投票は、航空自衛隊入間基地の自衛隊機の騒音のため窓を閉めきる学校の暑さ対策として、所沢市の基地周辺の小中学校にエアコンを設置するかどうかの是非を問うもので、15日、投票が行われた結果、賛成が5万6921票、反対が3万47票で、設置に賛成する票が反対を上回りました。
一方で投票率は31.54%で、賛成票は「結果の重みをしん酌しなければならない」と市の条例が定める有権者の3分の1には達しませんでした。
これらの結果について、藤本市長は16日午後開いた記者会見で「投票率が低かったのは残念だが、市民一人一人が参加した結果を重く受け止め、財政面を考慮しながら今後慎重に考えていきたい」と述べるにとどまり、エアコンの設置を認めるかどうかの判断は示しませんでした。
また、判断する時期については「みずからの任期が満了となる、ことし10月までには結論を出したい」としています。
所沢市のエアコンの設置を巡っては、藤本市長が震災と原発事故を受け「快適で便利な生活を見直すべきだ」などとして設置しない方針を示したのに対し、保護者など住民グループが「あくまで騒音への対応として設置を求めているのであり、ぜいたくな願いではない」などと訴えていました。
住民グループの大原隆広さんは「投票率が低いという指摘もあるが、全体の過半数を超える賛成票をもらった。これは市長が当選した時の得票数を上回っており、非常に価値がある数字だと思う。市長は誠意ある対応を取ってほしい」と話していました。