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焦点:世界的な株高値更新に4つの背景、金利「消滅」が下支え | Reuters

戦争や金融危機の脅威、デフレといった数々の悪材料に見舞われているにもかかわらず、世界の主要株式市場は年初来、淡々と過去最高値や数年ぶりの最高値を更新し続けている。


この背景として投資家の慢心や中央銀行量的緩和による資産バブルなど、様々な解釈が成されているが、案外単純な4つの理由で説明が付くのかもしれない。

ウクライナでは紛争の火種がくすぶり、ギリシャのユーロ離脱が現実味を帯び、世界中で消費者物価のデフレが進行しているが、米国からフランクフルト、ロンドンに至るまで、株価は高値を更新。史上最長級の強気相場が進行している。


この背景には4つの大きな要因がある。(1)目覚ましくはないが着実な世界の経済成長(2)超金融緩和策と、中銀が新規供給する大量のマネー(3)国債利回りがゼロやマイナスに低下する中での、配当利回りの相対的魅力の高さ(4)エネルギー価格急落による景気刺激効果──の4つだ。

重要なのは、ユーロ圏の優良株指数、STOXX50種指数構成企業の配当利回りが年率3.5%近くと、ギリシャを除くすべてのユーロ圏の期間30年までの国債利回りを上回っていることだ。


ベアリング・アセット・マネジメントのクリストファー・メーホン氏は、この差が株価上昇の「隠れた源泉」だと指摘。「欧州株が上昇するのに好況である必要はない」と話す。


欧州以外の地域でも状況は似たり寄ったりで、米国が利上げに向かう中でも、ECBと日銀の量的緩和および実質ゼロ金利政策による影響が世界中の市場に「漏れ出して」いる。


多くの市場関係者が依然としてリスクを警戒し、株式を慎重に買い進めていることも、株価上昇に最適な環境をもたらしているのかもしれない。その意味で言えば、各種調査で突如として楽観論が高まっていることには注意を要する。