https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

過激派組織ISの実態 リビア住民が証言 NHKニュース

リビアでは、2011年のいわゆる「アラブの春」で、独裁政権だったカダフィ政権が崩壊して以降、政治を巡る部族ごとの争いから各地で武力衝突が起きました。
暫定議会が発足して治安の安定を目指したものの、2012年9月には、カダフィ政権の崩壊後に勢力を拡大させたイスラム過激派組織が、リビアアメリカ領事館を襲撃し、大使が死亡するなど混乱が拡大しました。
去年、暫定議会に代わる正式な議会の選挙が行われましたが、選挙で選ばれた世俗派中心の新たな議会と、その議会への権限移譲を拒否するイスラム勢力中心の暫定議会が対立し、それぞれが、独自の首相を選出する異常な事態になっています。
そして、それぞれを支持する勢力が国の東と西に拠点を置いて、武力衝突を繰り返すなど内戦状態となり、日本を含め各国が大使館を閉鎖して退避しました。
この混乱に乗じて、過激派組織IS=イスラミックステートが、北部のシルトや東部のダルナ周辺を活動拠点としていて、勢力の拡大を図っています。

焦点:拡散する「イスラム国」、内戦状態のリビアに新たな拠点か | Reuters

「われわれはローマを制服する」

シリアとイラク以外では、リビアイスラム国による勢力が最も拡大している場所のように見える。同組織がリビアで同調者を増やし、北アフリカで新たな拠点を築けば、西側にとっては一層脅威が増すことになる。


イスラム国がリビアで勢力を増していることに驚きはない。約4年前にカダフィ政権が崩壊して以降、リビアは派閥争いによってほぼ無政府状態に陥っているからだ。


敵対する2つの勢力が国の支配権をめぐって武力衝突を続けており、各国の外交官らは国外に脱出。戦闘の舞台となったトリポリの空港は破壊され、ロケット弾や空爆による交戦で同国の原油生産も打撃を受けた。

リビアと国境を接するエジプトにとっては、イスラム国の勢力拡大は深刻な問題だ。


エジプト治安当局の高官はロイターに対し「われわれが国境を接しているのは、イスラム国と他の武装組織が野放しになっている混沌とした国だ」と語り、「目標はテロリストを空爆で封じ込めることではなく、リビアテロリズムを根絶することだ」と力を込めた。