アフリカ東部、ソマリアの首都モガディシオで２０日、中心部にあるホテルの入り口で爆発物を積んだとみられる車が突然、爆発しました。
その後、ホテルの建物の中でも爆発や銃撃があり、ロイター通信などによりますと、現場にいた連邦議会の議員など少なくとも１０人が死亡したほか、副首相など閣僚２人もけがをしたということです。事件のあと、国際テロ組織アルカイダ系でソマリアを拠点に活動するイスラム過激派組織「アッシャバーブ」が、政府関係者を狙って襲撃を行ったと犯行を認める声明を出しました。
「イスラム国家の樹立」を掲げる「アッシャバーブ」は、ソマリア国内で政府機関や軍の施設を狙ったテロや攻撃を繰り返し、隣国ケニアでも大型商業施設や採石場を襲撃するなど周辺国にとっても脅威となっています。
去年９月には、アメリカ軍が特殊部隊による攻撃でこの過激派組織の当時の指導者を殺害したのに続き、先月にもテロ計画に関わっていたとみられる情報部門の責任者を殺害しましたが、活動を抑え込むことはできていないのが現状です。
